Bloggerの敵は風邪である、を地で行く週末になってしまいました。久しぶりの更新となります。
無線LAN系の技術開発が水面下で続々進められていますが、Wi-Fiの次期規格となるWiMaxについて、BusinessWeekにレポートがありましたので確認してみます。
まず、WiMaxってなんじゃいという一点を一応確認しますと、
While Wi-Fi hotspots have a radius of about 100 feet, WiMax uses state-of-the-art microwave radio technology to span distances as great as 30 miles.
アクセシビリティの点では、Wi-Fiに比べると格段の性能向上が実現されています。ここまでの性能向上を実現してしまうと、Bluetoothのように「ちょっと機器間を繋げてみましょう」的な用途ではなく、
That means it could be used as an alternative to copper wire and coaxial cable for connecting homes and businesses to the Internet.
有線でのインターネット接続サービスを代替する可能性が出てきます。ネットワーク機器の世界から
"This is the next telecom revolution,"
テレコム産業にまで余波が出てくるわけです。
つまりはインターネット接続の
基幹回線→ISP→ユーザー
という従来のざっくり図式が
基幹回線→(ISP?)→チップ→ユーザー
という新しいコントロールポイントがチップとして加わることで、バリューチェーンの力点が移動することとなります。有線ではどの回線に繋がるかは、物理的に繋がっている線に接続処理をすればいいので別に悩むことも何もないですが、無線の世界になると、複数受信している電波のどれをどのように使うかはノートなりPDA、モバイル端末の側で判断しなければなりません。且つ多様な無線LANスポットを自由に使い分けるとなると人が手作業でやるのではなく自動化が図られるのが自然です。しかも、サービスプロバイダーとチップメーカーが処理規格を共通化することでこれは実現されていくことでしょう。時期的には「Analysts figure WiMax laptops could show up by 2006」ということで実現するにしても随分先の話ではあるのですが。
CNETの関連記事でも
WiMax用屋外アンテナの設置は2005年前半に開始され、また屋内用のアンテナ設置は同年後半に始まる見込みだ。携帯用の無線規格802.16eに対応するWiMaxチップ搭載機器は、早ければ2006年に発売になる可能性がある。802.16e用チップは、無線機器とWiMaxのアンテナ間で、直接通信ができるようにするものだ。
おおよそ2005年から2006年にかけてインフラ整備が進むと紹介されています。メジャープレイヤーであるインテルの動きもそんな感じなので、タイミングについてはコンセンサスと言っていいのでしょう。
もう一つ、広域性から当然のごとく携帯音声通信の市場とも潜在的にはぶつかり始めるわけで、
Digital subscriber line (DSL) providers such as Covad Communications Group Inc. (COVD ) also could jump on WiMax to free themselves from the cost of licensing phone lines from regional Bell operating companies.
日本でもちらちら出始めている携帯IPフォンの事業化が検討され始めています。携帯音声通信市場については、ISPが自社のインターネット接続サービスの付帯オプションとして、ローエンド市場を攻めていくシナリオもちらちらと耳に入ってきています。初期のPHSや懐かしのシティフォンのような位置づけになってしまいますが、月額固定の音声通信が視野に入ってくるとひと騒動はありそうです。いつものごとくNTT回線への接続料などの問題は残るでしょうが、相対コスト優位はまず得られるでしょう。
もう一つWiMaxには無消費市場の話もあり、個人的にはこっちの方が面白いのですが後ほど。
追記:
大きな市場予測として、テレコム市場はインテル(チップセクター)とシスコ(ルーター、というかIP技術)に代替されていく可能性が出てきています。まだ可能性ではあるのですが、どうも市場の攻め手の力を考慮すると・・・・