2007.06.19

(ベンチャー)企業とValuation

「これって小さい公開企業だと、株価にプラスになる触媒かもね」とふと思ったのは、株式会社ニューズ・ツー・ユー役員人事の話を読んでいてでした。

取締役 財務・管理担当           平田 大治
取締役 営業担当              清水 勇介  (新任)
取締役 マーケティング担当        石谷 匡希  (新任)
取締役 技術開発・情報システム担当  野間 恒毅  (新任)
本人(達)から直接聞いてもいましたが、初出で読んだのは平田さんのBlogのエントリから。
 
ニューズ・ツー・ユーの事業はふっと見るとオリジナリティの高い、他のやっていないことに手を付けている反面、広報PRというバックエンド業務なのに攻めの感覚を求めている面もあり、対外的にビジネスの価値を伝えていくのは手間隙かかるんじゃないかなぁと思って見ていました。
 
つまり、ベンチャー企業として見た場合、ビジネスとして如何ほどのものか、周囲も(もしかしたら当事者も)良く分かってないという状況にあったのかもしれません。
 
このような状況下で、平田さんが幾つもの選択肢からこの会社を選んだというのは、単純に「お、あの会社ってそんなに価値があるの?」と周囲が見直すきっかけになりえます。そして、漢字で書くと直感的に分かりづらい方が多いと思いますが平仮名で書いた方が通りがよいだろういしたにさんは、「みたいもん!」と「クチコミの技術」の人ですね。(おふたりとも、おめでとうございます。)
 
VCからの評価が事業進捗のマイルストーンで組んでいるのなら、今回の人事のみで評価が動くというものではないですが、投資の世界でも、「あの人が手がけているのなら」という理由で資金が動いたり気合の入りようが変わったりしている例はしばしば見る光景なため、中長期ではなんらかプラスになるんじゃないかなというところでした。
 
ニッチ企業に投資していると、Valuationの切り替わる瞬間というのは非常に大事です。
 

 
ついででお知らせというのではないですが、先日からとある会社さんで社外取締役に選任頂いてます。あんまり公知されていないので、正式にはまた改めましてということで。

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2006.11.08

アニメコンテンツ企業決算二社

まずはマーベラス。「マーベラスが通期最終赤字に アニメ関連企業の不振相次ぐ」。

一方、DVD市場の悪化を受けて一部コンテンツの評価を見直し、償却を前倒しで実施。また音楽制作子会社デルファイサウンドのレーベル事業が販売不振な上、アミューズメント事業ではクレーンゲームの販売不振による客単価の減少と出店の遅延・新規店舗の低迷が利益を圧迫しているという。

GDH。「「アニメDVD市場が悪化」、GDHが最終赤字予想

同社によると、「アニメが世界的に注目され、競争が激化する中、ブロードバンドなどへの需要シフトに伴い、DVD市場で新作の売り上げの落ち込みが顕著になっている」という。このためビデオグラム発売収入と版権収入、キッズ・映画事業で売上高が当初の想定を大幅に下回った。

説明としてはDVD販売の先行きが怪しいという一応似たようなところになってます。CDも既に減少してますし、徐々にネットワーク化が進んでますね。

となると、バンダイや他の配信系の動きも見てみたいところ。

ちょっと違うようでどこかで繋がっている話ですが、タカヒロさんの広告会社の決算についてのコメント。タイトルが「広告会社の業績は、個人消費に関係するのか。」。

僕自身の考え方では、以前はマス・プロダクトにあったマーケティング・ツールとしてのマス・メディアがサイズ的にフィットしていたが、昨今では企業の商品・サービス開発が、多様化・セグメント化された結果(=マス・プロダクトでなくなった結果)、マス・メディアがそのサイズに会うメディアではないため、広告費に当たるコストが全体コストに占める割合でみたときにこれまでとは違った使われ方をするようになった、というのが妥当なところではないかと思う。
このテーマは同じ認識をしてます(但し、考えるスタートラインもプロセスも違うかも)。

なので、シフトしたと仮定してドライバーは何かと行く末は何かと落ち着きどころは何かという議論を真剣にしましょうということに。


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2006.11.07

3D空間の広告化が実務レベルで始まる

Massiveを買収したことからこの話がそのうちでてくるのは既定というところでしたが、ようやく顔を見せ始めましたということで。

リンク: Microsoft,「Virtual Earth 3D」で検索結果を3D地図に表示,広告掲載も予定:ITpro.

Microsoftは,Virtual Earth 3Dで広告の掲載を予定している。実際の道路脇に設置される広告と同じく,3D表示した画面内に仮想的な広告を配置する。

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2006.10.28

メディア関連案件増加中

メディアビジネスの支援案件が増えている。

スタートアップが2社。調整中であるが、大手企業のメディアサービスで候補案件が2つ。以前は来なかったような内容が混じっているので、どうも潮目が変わってきているのではないかという感触がある。

単にネットに進出しましょうという内容ではなく、事業の基本設計の見直しであったり完全に新分野となるサービスラインへの進出検討など、過去の延長でないことが話のスタートラインになっている。

スタートアップの案件では、なんでもかんでもネットに載せてしまいましょうというのではなく、機能として何を載せないかという削ぎ落としの議論をいずれでもしている。大手案件でも、場遺体部分ではなく、媒体と外、リアルワールドとの接点についての話題がしばしば出る。また、ネットでも周辺メディアとの接点設計や隣接チャネルについての議論が交わされる。例えば、先々動きが出てくると考えられるカーナビをチャネルとしてどのように捉えうるかなど。

原点に帰って、メディアが成立する条件とはどのようなものかというのが話している核になる。

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医療系ベンチャーからの相談

先日、医療系ベンチャーの方から相談を頂いた。機能レベルでのチェックと全体方針、医療関連産業の動向を踏まえて、サービスへの落とし込みをしていくのにどうするかというあたりがその内容。テクノロジーはありとあらゆるところに顔を出す。

どういう支援体制とスキームが作れるのか思案しつつ、先方の経営陣の皆様と世の中どうなろうとしているのかについて簡単に意見交換をした中で出てきた変化の要因は例えばこのようなところ。

 健康保険制度の見直し(米国でも進んでますね)
 医療のサービス化
 プロダクト流通の変化
 販売方法やサプライチェーンの管理スキームの変更
 人口構成の変化
 消費者の意識の変化

などなど変数はたくさん挙げられる。とはいえ、概ねこれらは幾つかの

親族にも医療系のビジネスに携わっている方がいらっしゃることもあり、業界動向や産業規制の動きについてはときどき細かい話まで耳にしている。保険にしても補助にしてもこれからは随分と変わっていかざるを得ないのだろうな、というのは行政系の機関に勤める友人と意見交換していても同じく出てくる。司法や刑事政策と同じように、制度の運用コストがそろそろ見合わなくなってきてるところがある。

さて、そのような中でご相談頂いた会社は何が出来るのか、同時にお手伝いする自分は何の貢献が出来るのか。イメージを整えつつ陣容を検討するところから。

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2006.10.21

Googleギャップアップ

Googleの好決算を受けて、絵に描いたようなギャップアップの構図が出来上がっています。初値と終値が似たようなところで8%弱の上昇。430ドル付近から460ドル付近に断続で跳ねています。

事業体としての評価がだんだんと難しくなってるなと感じるのは、「Google Apps for Education」を皮切りに本格化するだろうアプリケーションサービスの市場性を付け加えないとならないこと。マイクロソフト並に、もしかしたらそれ以上に評価が悩ましい会社になるのではと思っています。

とはいえ、とりあえず足元は順調というところでしょうか。結構な金額を払って(とはいえ、時価総額比では小さいですが)買ったYouTubeをどうするのかなど、見所の多い会社ではあります。相変わらず。

リンク: グーグル、第3四半期決算発表--純利益倍増でヤフーと明暗分ける - CNET Japan.

Googleが9月30日締めの第3四半期決算を発表したキーワード関連広告の売り上が成長を牽引し、利益が前年よりほぼ倍増した。

 

 Googleの最高経営責任者(CEO)Eric Schmidt氏は米国時間10月19日、決算発表後に電話会議を行い、「Googleのビジネスは非常に好調だ。あらゆる分野のビジネスが好調に推移したが、特に調子のよかったのは海外市場であった」と述べた。

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2006.10.19

ネット系企業のコスト構造

いろいろ言われているなか、ずっと気になっていて定期的にチェックしているインフラコストのテーマ。

通信費用もインフラコストも現行たいしてかかってないから大丈夫、という話の前提には、今の業界構造があるため、永続するという仮定がありますが、この前提が壊れてしまうとまぁ困るだろう人はたくさん想像出来る訳です。

このまんま行くのか、それともどこかで切り替えしが起きるのか。最後は政治レベルまでも含んでの話になるのでややこしいですが、目の端くらいでは捕らえておきましょうということで。

それにしても、春ごろの話ではIDCやチップは、電力効率の話ばっかりでした。

リンク: Tech Mom from Silicon Valley - Googleの後にGoogleなし、CiscoのあとにCiscoなし.

オープンソース型無料サービスで出発したWeb2.0企業は、その性格から、いったん人気を得るとものすごいスケーラビリティでユーザーを増やせるので初速はすごい。でも、第一次バブルの時のように、光ファイバーもデータセンターも、どんどん安くなってはいない。昨年から今年にかけて、バックボーン・インフラの価格が下げ止まり、データセンターも電力危機でコストが苦しいという話があちこちで聞こえる。(Googleが本社で太陽発電を使うというのも、その話の一環だと思っている。)動画や音声などのリッチ・コンテンツを扱うためには大量の帯域(bandwidth)がいるが、そのコストは、上がらないまでも今まで以上には安くならない。一方で、広告モデルでやっていけるためには、それなりの規模がないとダメで、広告を売るための人員もいるし、閾値が高い。Google的な、薄利多売広告で儲けるにはこれまたすごい規模でないとダメ。閾値の規模に達するまで、帯域のコストをまかなう資金がもたない、ということなんじゃないかなー、と思うワケだ。買収されて、より大きなネットワークや、しっかりした広告販売部隊のある環境に組み込まれたほうが、理にかなっているということなのではないかと。

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MTV、中国進出のパートナーにBaiduを

オンラインネットワークへのコンテンツ提供に積極的に動いているMTVですが、中国のパートナーはBaiduになりました、ということで。

この辺は各国最適な相手を選んでアライアンスを組んでいくということで、淡々と進むのでしょうが、ある程度落ち着いてきたところで、肝心の音楽コンテンツの商流がどう変わるのかの方が興味アリです。

MTV自体はメディアとして動きますが、原資を辿っていくとコンテンツ業界に行くわけなので。

あと、日本市場はどうするんでしょうね。

リンク: ITmedia News:MTV、中国向けビデオ配信でBaiduと提携.

米国の音楽専門TVチャンネルMTVと中国の検索エンジン大手Baidu(百度公司)は10月17日、中国で音楽ビデオをインターネットで配信する事業を発表した。MTVは活動を規制されてきた中国の市場で注目度が上がりそうだ。

 

両社は、まずは1万5000本のビデオと「MTV Pimp My Ride 車改造大作戦!」などのMTVの番組を有料または無料で配信するとしている。両社はMTVの姉妹ネットワークNickelodeonの番組も配信する。

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VoIPトラフィックの暗号化:IPレイヤー集中の付帯需要

なんでもIP層でというのが最近のインターネット活用のトレンドの一個になるが、そのうちのVoiceについてのところ。流すのはいいけど、セキュリティとか盗聴対策どうすんのよというテーマ。

この辺の事情はciscoが電話会議市場に出たりってところと相性良いでしょうね。VPNの感覚で仮想プライベートネットワークをやわらかい形で保有するという選択肢はこれから出てくるはず。

広義のNGNと言ってよいところでしょうか。

リンク: TechTargetジャパン:VoIPトラフィックを暗号化する――その理由と方法.

VoIPトラフィックのセキュリティを確保するのが難しいことが、依然として企業でのVoIPの本格的な普及の最大の障害となっている。一般に、VoIPトラフィックは、暗号化されていないパケットの状態でインターネット上を流れる。つまり、送信側と受信側の間のネットワークセグメント上にいる人は誰でも、プロトコルロガーがあればVoIPパケットを傍受し、これらのパケットを通話として記録できるということだ。

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2006.10.18

Netvibesの日本ローカライズ案件

江島さん宅で今朝から(になるのかな)紹介されていたNetvibesの日本市場向け支援の件、その場で本人捕まえて調整かけてなんらか動きましょうということで進んでいます。

最終的には、チームメイキングして引渡しという感じになるかなというところはありますが、とりあえずブリッジ部分だけでも。

この手の案件(ローカライズ系といえばいいのでしょうか?)を受けるキャパと体制ももうありますので、他にも話があるようであれば順々に。

ひとまずは事務所Blogの方で軽くアナウンスにて。

(こういうのは英語で書いたほうが良いね。それもまた検討しましょう)

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