モノラインと正常債権への波及リスク
割と金融市場マニアに近づいてきているテーマ。モノラインそのものについてあまりマニアックに知る必要は無いところはあるが、
・資本市場の仕組みとして知っておいても、まぁ無駄ではない
・他市場への影響が出てきつつあること、ある意味キャスティングボートの位置にあるため、テーマとして重要
というところに。
モノラインについては、明らかにある決断と結果を受け入れなきゃいけない状況に来ている気配がしている。
置かれている状況を見てみると、まず前段としてはサブプライムで会社が普通におかしくなっているところに、
・周辺市場への波及が言われ始めている。これはプライム層や優良債権層の波及、というテーマに近づいていくところで、傷口が広がっていくことになるため止めないとまずい。
・実際に、保険の担保行使の期限がひたひたと近づいている。つまり「保険会社なんだから請求していいよね」というのがずらっと並んでいる状況。
・資本増強を進めているがいまひとつ進んでない状況
・じゃあ、安全債権だけ切り離して波及を止めるか、という案もあるが訴訟リスクも高い
というので、万人が納得して誰も損しない構図というのは実現出来ない流れにある。そして、時間が無い。
バンカメのアナリスト、ジェフリー・ローゼンバーグ氏は前週、顧客向けのリサーチノートの中で「エクスポージャーを分割する規制上の利益はあるものの、対象が地方債であろうとストラクチャード・ファイナンスであろうと、すべての保証契約者が、組織全体の保証金支払いの財源により裏付けされた契約を結んでいるという重要な事実に変わりはない」と指摘。「一部の保証契約者のエクスポージャーが他の保険契約者の契約を危険にさらしたからといって、彼らが請求権をすべて失うことにはならない」とし、従って、分割案は長期にわたる訴訟につながる可能性があるとの見解を示した。株式会社という仕組みを考えても、この辺の話とどう折り合いを付けるかは簡単では無さそう。
◇
大手金融で、概ねサブプライム対応がすんだというところがちらほら出てきていますが、まだこのような話があり、仮にいままで健全と言われていた市場にも影響が出るようだと(地方債とか学生ローンとか)、広がりによってはまた症状が悪化してしまうことになります。
悪い方向に転んだとしても、どこまで大きくなるかは分からないため大山鳴動という可能性も無くはないですが、不確定要素の高いときには株式投資家としてはチェリーピッカーをしないのなら手を出せない状況です。
(敢えてリスク取って手を出している人もいますが、これはもう方針の違いと言えます)
そして、債権取引をしている人がこの事態をどう読んでいるのか伺ってみたいところであります。
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