過剰投資の「ジレンマ」
どうやら、しばらくの間このテーマからは逃れられないらしい、ということで諦めて今日もクリステンセンを。Yukon再延期。
CNET梅田さんのBlogで二日に渡ってベンチャーの過剰投資の問題が取り上げられている。
クリステンセンの文脈に素直に乗ると、出てくるポイントは下記の通りとなる。
資金量により成長目標が決められてしまい、本来あるべき製品開発シナリオや顧客ターゲッティングが行えない(=無消費市場を中心にして破壊の階段を下位層から上位層に移行していくような事業展開が出来なくなる)
意味内容としては
(a)の条件を満たさず(つまり事業の詳細もろくに把握していないのに)、(b)成長への希求のみ強すぎる場合、いい加減なプランで、正しいカネの使い方もわからないのに、一気に必要以上の資金を調達して、無駄遣いして、失敗してしまうのである。この引用部分と同じことを結局は指している。無理な営業も無理な成長も本当に練られた良いプロダクトを作って最後の最後で勝ち抜くためには足枷になることがある。
もちろん、紹介されているレポートの指摘の通り、破壊的イノベーションの環境を整えたからすなわち成功への道、というのではない。クリステンセンをマニュアル的に完璧に使いこなすことは、必要条件の場合はあるだろうが十分条件にはならない。たぶん、率の高い成功パターンの標準モデルというのが正しい理解だろう。異なるモデルで大きく伸びている会社も当然のことながらある。例えば、先日株式公開を見合わせたはなまるうどん。伸びているがクリステンセンを持ち出して説明する必要はない。少し前の成功事例、タリーズもしかり。事業の破壊的な面を発見することはあるかもしれないが、主要因は他に求める方が分かりやすい。
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