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2008年6月 5日 (木)

ランダムウォーク理論を越えて:シュローダーの年金運用セミナーに参加中

セミナー会場である、早稲田の大隈会館から書いております。

なぜに年金運用セミナーなんかに?という問いにですが、個人の一般的な運用ニーズというのは結婚や教育といった短期での出費に備える積み立て的なものと合わせて、年金どうするかというところの課題が大きいところかと思います。場合によっては早期リタイアみたいな概念も含みつつ。

このニーズに合致するのは、**運用戦略とか++投資法とか個別テクニカルな話ではなく、年金運用の現場が何を考え、どのように運用されているかというところになります。目的はまったく一致するからですね。

詳しい話は上手くまとめられればというところですが、最近考えていたいくつかの仮説がサポートされた感じです。大きなメッセージとしては、
・単純な債券運用では、インフレと金利を考慮すると目標金額に届かないリスクがある
・株式は時々のダウンサイドが大きく、タイミングによっては大きくショートする
・株式、債券への投資だけでは分散投資のメリットが得られない
というところです。

これを最近の個人投資家の状況に当てはめるとどうなるかというところですが、
・伝統的な資産クラスでのポートフォリオでは弱い
・インデックス運用は相対優位はあるが絶対目標に対しては弱点がある
・債券、金利などの単純利回り商品での積み立てでは弱い
というメッセージになります。びくっとしてしまう方も少なくないのではないでしょうか?

もう少しストレートに翻訳すると、「書店や雑誌で普通に手に入る情報、一般リテール向けのアドバイスでは現実厳しくなってきてるよ」ということになるでしょうか。

もちろん、最近ようやく普及し始めたインデックス運用などのモデルが何もしないよりも有効であることは間違いないですし、国内での金利商品だけじゃなく て、グローバルでの債券商品に資産を移すことは何も無いよりは大きな改善になります。これらは実績としても検証モデルとしても答えは出ています。

しかし、金融市場環境は変わってきているし、経営モデルが変わって右肩上がりの給与期待が少なくなりつつあることなど、「足りる?」というシンプルな問いかけに対して、個人の抱える課題は似ているというか、見方によってはより深刻です。

ではどうして行くのか、ひとつは年金運用の世界がどのように課題克服をしようとしているかということになります。ちょいっと専門的になりますが、

・伝統運用モデルはどうも破棄される流れを感じる
・年金運用の世界もマーケット構造の変化を取り込みつつある、つまり、既知として組み込みつつある
・平均の概念は緩やかに否定されつつある気配
・ダウンサイドプロテクションとサープラスの成長を調和

といった話。

数学モデルや、一般個人では普通に取り扱 えないような金融スキームを取り入れた話が少なくないため、そのまんま持ってくることはさすがに難しいのですが、上手く個人でも扱える形に翻訳していけれ ばというところです。

会場より速報でした。内容的なこともまとめられそうなら改めて。

さてどうするかというアプローチと背景となる金融理論、実証研究の整理がされていましたが、肝としては平均分散とランダムウォークをどう乗り越えていくかという話に繋がっていくこととなります。

PF部会でもフィードバックかけていきますので。

 

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