11月開催報告:Appleはどこに行こうとしているのか
ご参加のみなさま、おつかれさまでした。定番となった終わってからのランチも相変わらず美味しくてなんとも言えずです。
まず、主な定量データの推移から入ったのですが、
・MacのシェアはPC市場の2%
・iPod以降もアップルのPCシェアは上がっていない
・iPodもこの数四半期は伸びが落ちている
というところで、言われているほど万全バラ色とは言い切れないというところからスタート。
どこに成長余地を見出していくが戦略上ベストと言えるのかを2時間かけて議論。基盤となる競争資源としてはメンバーで突き詰めた結果、
・iTuneとDRM
・インターフェースデザイン
のふたつに集約されると考えてよいとの結論に辿りつきました。
あとは、どの市場をどう重視するのが打ち手としては有利に運ぶのか、どこまでを踏み出すことが出来るのかを整理。割とすっきりまとまり一参加者としても納得感の高いディスカッションとなりました。
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来月はGoogleですが、1月にアイリバーの方をお招き出来ないかと交渉中です。引き続いて、デジタルミュージックプレイヤー市場をDocomo/タワーも含めて見てみるということで。
◆当日参加者の感想
お仕事日誌(そして一日一麺)「Appleはどこに行こうとしているのか - ET 研」
あと、議論の途中でワイヤレスに関して予想通りに話を振られて、別のことを考えてたので話せなかったのですが、iPod にワイヤレスコネクティビティをもたせるのは、そんなに簡単なことではないような気がします。ちょーちょーちょーいい感じ「ET研究会:りんごはどこへ?」
で、今後のApple社の事業は?というところですが、議論をおおざっぱに分けるとくりおね あくえりあむ「Emerging Technology研究会」初参加レポート1、ipodをはじめとする端末提供者としての事業
2、ipodを起点として家電分野(リビングルーム)に参入
3、デザインやコンテンツの提供者としての事業という3つのどれかじゃないの?ということになりました。
iTunesによってコンテンツを作る側を押さえていく、という話や、コンテンツの質の担保をどうやっていくかという課題(出版界での「編集」、レコード会社での「プロデューサー」の役割がそこにあるのではないかという問題提起)、コンテンツ流通の「Google→Apple→Hollywoodモデル化」なんて話はなかなか他では聞けない展開で、非常に興味深く、また納得できるものでした。MOT Lab / Masa33 Blog「ET研究会に行ってきました アップルは何屋になるのか?」
コンテンツ仲介で大きな利益はあげられないと思うので、売上的にはハードがメインとなるが、ハードをコモディティ化させないために戦略上はメディアセンターが重要という構造でしょう。 大事なのは、バリューチェーンの特定のセグメントに集中するのでなく、バリューチェーン全体をコーディネートする力を維持することだと思う。 まさに、Platform Leadershipですね。yoshy日記「リンゴの行方は?」
やっぱり株価もそう表現しているように、この会社はジョブズの会社です。IT企業、MSにしてもGにしても、ライブドアも楽天もやっぱり創業者のブランドがあまりにも強い。そして、特にこのビジョナリストとしてのジョブズの影響は大きいなあ、と。彼が何を考えているかという議論抜きに、この話って本当はしてもあんまり意味ないかもしれないけど、その辺の話も聞けてよかったです。shikeの日記[会合]ET研究会 テーマ『アップルは何屋になろうとしているのか』
てな展開の議論になって、つい一言
「それって、でっかいコミケだな」
場内爆笑。
「何でおいしいところだけ持っていくんですか」と渡辺さんに言われる。
DQN日記(++)「Mac Mini Media Center?」
ET研恒例の宿題で、漏れはアップルは家電メーカーとアライアンスを組んでリビングに本格侵攻してくるんじゃね?と妄想してみたのだが、案外アライアンスどころか、独自にいくつもりなのかねぇ。いい感じ「Appleと伝道師達:ET研究会」
アップルは人々を驚かせるのが好きなのか、腹黒いのか、正直予想が付きかねるのだが、ある種その謎っぷりと製品の突き抜けた先進性イメージとのギャップが、アップルの魔法の源泉なのじゃないかな。
Appleが何屋になろうとも、Appleの描く未来を先導するのは、コアなエバンジェリスト達であることは間違いないだろうし、Apple自体も、そういったエバンジェリスト達を巻き込み、うまく活かす術、すなわちマーケティングとかブランディングが実にうまい、信者を熱狂させる商品やサービスを作り続けることができる革新的なプロデュース能力を持つ希な企業であることも間違いない。tarosite.net「Sunday Branch - ET研究会「Apple」」
iPodがMP3プレーヤーとして普及していて、他社製品が市場になだれ込んできて、シェアが失われたとすると、弱い収益基盤のAppleはどうするのか。デザインブランドだとすれば簡単なことだ。次にAppleが手がけるデジタルツールをリリースすればいいだけの話なのだ。幾分かのコンピューティングスタイルやライフスタイル上での革新を伴っていれば。









Comments
今日は大変勉強になりました。 有難う御座いました。
>iPod にワイヤレスコネクティビティをもたせるのは、そんなに簡単なことではないような気がします。
唐突な仮説ですみませんでした。おっしゃる通りと思います。 ただ、メーカの立場でAppleの競合の打ち手を考えると4Gのプレーヤを2万8千円で売れば、直接材だけで4千円の赤字、直材のうち2万4千円がフラッシュです。 すると、(1)フラッシュを無くす(外部記録+ワイヤレス)、(2)赤字で売ってサービスで儲ける、(3)iPodより8千円くらい高くても売れる付加価値を付ける、のいずれかですよね。
本日の議論では、メーカー側に(2)のオプションは難しそうでしたが、今後、この業界がどう動いてゆくのか、また機会があれば続きをお話したいですね。
Posted by: Taka | November 27, 2005 at 10:12 PM
Takaさん
今日は御参加ありがとうございました。
デバイス側の市場は細かい議論の前にコストとスケール勝負にもう入っているのかもしれないなとも思います。ある程度ローカル市場の特異性はあろうと、普遍性の高いプロダクトを持って高いシェアを取られると競合は太刀打ちしにくくなるという。
とはいえ、「そうは言っても磐石ではない」というのが今日の議論の重要ポイントでもあるのが面白いところです。
Posted by: SW | November 27, 2005 at 10:22 PM